入浴剤は、身体や心に様々な効果をもたらす一方で、誤った使用や選択により潜在的なリスクを伴うこともあります。
この記事では、入浴剤の効果ごとに、そのメリットとデメリットを明確に示し、適切な選択を促すことを目指します。
健康やリラックスを目指す人々に向けて、効果的な入浴剤の選び方と、おすすめのアイテムを紹介します。
入浴剤ナシのさら湯の方いい?
水道水を沸かしたお湯を「さら湯」といいます。
さら湯の一番風呂は水道水の成分そのままであるため、清潔ですが弊害もあります。
そのひとつが、日本の水道水が軟水であること。
人間の体液にはミネラルが含まれていますが、水道水にはミネラルが少ないことから水分が体に浸透しやすくなっています。
そのため体がふやけやすく、肌が乾燥してしまいがち。また水道水には塩素が含まれており、人によっては肌が刺激されることも。
さら湯の場合、肌が弱い方は2番目以降の入浴がおすすめです。
お風呂の効果
では、お風呂にはどんな効果があるのでしょうか。
ここでは、代表的な3つの効果をご紹介します。
これから入浴の際には、ぜひお風呂の効果を意識してみてください。
温熱作用
お風呂の効果でもっともわかりやすいのが、この温熱作用です。
お湯に浸かって体が温まると、以下のような効果を得られます。
●体温が上がり新陳代謝が活性化する
●筋肉や関節の緊張がほぐれ疲労回復しやすい
●ぬるめのお湯でゆっくり温まると、副交感神経が優位になりリラックスできる
特に寒い時期には、体が温まるだけでほっとしますね。
ただし、体温が上がりすぎると熱中症のリスクもあるので、ほどほどにしましょう。
30分間のウォーキングと同じ脂肪燃焼効果のある入浴剤。やっぱ世界一はスゴイね
静水圧作用
「静水圧」は水の重さによる圧力のことです。
お湯に体を沈めると、水圧により以下の効果が期待できます。
●血管に圧力が加わってポンプのように血液が押し出され、心臓の働きがよくなる
●血流やリンパが流れやすくなり、冷えやむくみなどが改善される
適度な圧力は、血流がよくなります。
浮力作用
お湯に浸かると浮力が働くことから、関節や筋肉への負荷が軽減しリラックスできます。
緊張から解放され、入眠しやすくなるでしょう。
入浴剤のメリット
前述の通り、さら湯にはいくつかのデメリットがあると記述しました。
そこでそのデメリットを補うため、入浴剤を活用するのも一法です。
この章では入浴剤のメリットをご紹介します。
保温効果
入浴剤には保温効果が期待できるものがあります。
おもに「無機塩類系」といわれる入浴剤には、原料にミネラルなどが使用されており、この入浴剤を入れたお湯に浸かると皮膚表面のたんぱく質と結合して膜が形成されます。
保温効果が得られるのは、入浴剤に含まれるミネラルと肌表面タンパク質の作用です。
疲労回復
入浴剤には「疲労回復」をうたったものもよく見かけます。
疲労回復効果が期待できるのは、「炭酸ガス系」や「薬用植物系」の入浴剤です。
炭酸ガスには血管拡張作用があり、新陳代謝が促進され疲労回復につながります。
血流がよくなるため、冷え性の方にもおすすめです。「薬用植物系」は原料によって効果が異なります。
というのも「薬用植物系」の原料として用いる生薬は、多種多様でまだ研究段階のものも多くあるからです。
パッケージに「疲労回復」と明記されているものは効果が期待できるので、購入の前によく確認してください。
保湿効果
保湿効果がある乾燥肌用入浴剤も種類が増えてきましたね。
乾燥肌の方には「スキンケア系」という、入浴しながら保湿できるタイプがおすすめです。
入浴して肌が膨潤すると、入浴剤の保湿成分が浸透しやすくなり、表面だけでなく角質内部にまで浸透します。
そのため、効率的にスキンケアできます。より効果を高めるには、入浴剤を流さずに上がるのがおすすめです。
血行促進
入浴の血行促進効果を高めてくれる入浴剤は「炭酸ガス系」と「薬用植物系」です。
前述の通り、「炭酸ガス系」はお湯に溶けた炭酸ガスの作用が血管を拡張し、血流を促します。
また、「薬用植物系」も原料によりますが、血流を促進するものがあります。
こちらも、入浴剤のパッケージで効果を確認してください。
リラックス効果
入浴剤でリラックス効果を高めるならば「薬用植物系」がおすすめです。
ただし、好きな香りのものを選ぶ必要があります。
香りが試せるお店で購入するのがよいでしょう。
特に香りにこだわりがない、またはこだわりが強くて好みの入浴剤が見つからない、という場合は体をしっかり温めてくれる入浴剤を選んでは。
特に冬は、寒さから解放されるだけでリラックスできます。
入浴剤のデメリット
ここまで入浴剤の効果をご紹介しましたが、実は入浴剤にはよいことばかりではありません。
この章では、入浴剤のデメリットをご紹介します。
入浴剤を使用する前にご一読ください。
肌を刺激する可能性
入浴剤で、肌に刺激を感じる場合があります。
原料や体質によって変わるため誰でもそうとは限りませんが、これまで化粧品などで何らかの反応が出たことがある方は注意が必要です。
肌が弱い方は、「医薬部外品」「薬用」と表示されているものを選んでみてはいかがでしょうか。
「医薬部外品」「薬用」は入浴剤そのもの、または原料などで皮膚刺激性テストを実施していることから、肌が弱い方でも比較的安心です。
厚労省の認可を受けていることも、安心材料のひとつとなります。
残り湯の利用が限定的
お風呂の残り湯を洗濯などに使用する方は多いのではないでしょうか。
市販されている入浴剤のほとんどは、洗剤の洗浄力を弱めることはありません。
したがって洗濯に入浴剤入りの残り湯を使っても問題はないのですが、すすぎには清水を使うことをおすすめします。
理由は柔軟剤の成分に入浴剤の成分が混ざると、わずかに着色を引き起こすことがあるからです。
洗濯に入浴剤入りの残り湯を使用したら、十分に清水ですすぎましょう。
また、おろしたての衣類やつけおき洗いには清水を使用してください。
すすぎで入浴剤の成分を流したとしても、着色する恐れがあるためです。
なお、残り湯を洗濯などに使用する際は、事前に入浴剤のパッケージで確認してください。
お風呂掃除が大変
入浴剤が付着・飛散した浴槽・湯おけ・壁・鏡・排水口周辺などは、入浴後すぐに水洗いしましょう。
使用している原料によっては、金属部分にさびが出たり、配管の劣化につながったりする可能性があるためです。
また、お湯が濁るタイプの入浴剤は滑りやすいため、注意が必要です。
浴槽や風呂釜を傷める可能性
入浴剤によっては、浴槽や風呂釜を傷める可能性があります。
ほとんどの浴槽にはそれほど影響がありませんが、木製の浴槽では成分が付着して取れにくいことがあります。
追い炊き機能や循環機能がある場合は、動作不良・停止・故障の原因になることも。
入浴剤の注意事項や、機器の取り扱い説明書を確認のうえ使用してください。
おすすめ入浴剤
最後に、おすすめの入浴剤を3つご紹介します。
体調で気になることや、それぞれのライフスタイルに合わせて入浴剤を選び、楽しいバスタイムをお過ごしください。
みんなの肌潤セット
引用:『みんなの肌潤セット』
「みんなの肌潤セット」は、「北の快適工房」が販売する「みんなの肌潤」シリーズの中の3商品です。
セット内容は
●みんなの肌潤風呂(入浴剤)
●みんなの肌潤糖~アトケアタイプ~(ブースト)
●みんなの肌潤ろーしょん(化粧水)
3つで、すべての商品に全額返金保証がついています。
【みんなの肌潤風呂】
引用:ムズムズ・ガサガサ肌にお悩みの方へ『みんなの肌潤風呂』
「みんなの肌潤風呂」は入浴による過乾燥を防いで肌にうるおいを与え、そのうるおいを逃がさないための入浴剤です。
この入浴剤にはうるおいのためのポイントが5つあります。
【ポイント1】
別府みょうばん温泉の湯の花の成分を参考に作られている
別府みょうばん温泉の湯の花は、全国で唯一医薬部外品に指定されています。
みょうばん温泉は強酸性で殺菌力に優れ、神経痛やリウマチのなどのほか、アトピー性皮膚炎にも効果的といわれています。
【ポイント2】
自然素材で炭酸ガスを微発泡させる技術を開発・採用
炭酸ガス系入浴剤は、一般的に化学成分で発砲させています。
それを自然素材だけで微発泡する技術を開発し、採用しました。
【ポイント3】
保水力の高い砂糖(てんさい糖)の成分(スクロース)を配合
砂糖がもともと持っている水分保持力に着目し、配合しました。
【ポイント4】
うるおい保湿ヴェール成分を配合
浸透したうるおいを逃がさないため、保湿ヴェールで包み込みます。
【ポイント5】
塩素除去力を保持
水道水に含まれる塩素は、人によって肌への刺激となります。
その塩素を除去する能力があります。
【みみんなの肌潤糖~アトケアタイプ~】
引用:『みんなの肌潤糖(はだじゅんとう)〜アトケアタイプ〜』
「みんなの肌潤糖~アトケアタイプ~」は、洗顔時や入浴時の濡れた肌に使用する「肌のうるおい保持機能サポートアイテム」です。
うるおい成分には砂糖を使用。一般的なうるおい成分にはヒアルロン酸などがありますが、肌がバリア機能を失った状態ではせっかくのうるおい成分も定着しません。
そこで砂糖の高い保水力に着目。
砂糖には、肌に備わっているコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸を作り出す力をサポートする作用があり、バリア機能を失った肌でも効果が期待できるためです。
肌に使用する際の負担を最小化するため、できる限り粒子を細かくし、植物性オイルでコーティングしています。
使用方法は3ステップ
1:「みんなの肌潤糖~アトケアタイプ~」に少量の水を加えペースト状にする
2:洗顔後や入浴後などの濡れた肌にやさしくなじませる
3:1~2分置いてさっと流す
このあとに使用する化粧水がしっかり浸透するため、効果をより実感できます。
【みんなの肌潤ろーしょん】
引用:もうムズムズ・ガサガサ肌で悩むのは終わりです。保湿に特化し潤いを逃さない『みんなの肌潤ろーしょん』をお試しください⇒
「みんなの肌潤ろーしょん」は「みんなの肌潤糖~アトケアタイプ~」の後で使うために開発された化粧水です。
主成分は砂糖と「こんにゃくセラミド」。
砂糖の効果は前述した通りですが、「こんにゃくセラミド」には下記の効果があります。
●肌の保湿機能とバリア機能の役割
セラミドはもともと人が持っている成分ですが、乾燥などにより不足すると保湿してもすぐに乾いたり、外部からの刺激に弱くなったりします。
●肌にやさしい
そのほかにもうるおい成分として「リピジュア」「シュガースクワラン」を配合しており、うるおうだけでなく「うるおいを逃がさない」化粧水ができました。
顔だけでなく、体の気になる部分にも使えます。
ミネラルバスパウダー
引用:☆ギネス認定☆ミネラル世界一の塩「雪塩」を配合した入浴剤!!!
「ミネラルバスパウダー」は、東京に拠点を置く「株式会社シー・ボディ」が販売しています。
「ミネラルバスパウダー」は、体を外から温めて発汗・燃焼・スリミングが目指せる入浴剤です。
そのため「冷えが気になる」「太りやすい」「むくみやすい」「疲れやすい」といった悩みをお持ちの方にはぴったり。
「ミネラルバスパウダー」を使用することで代謝を上げ、悩みを解消へ導きます。
その秘密は「雪塩」と「海藻エキス」。「雪塩」は宮古島の地下海水を原料として製造されており、多くのにがりが残っているのが特徴です。
そのためミネラルを豊富に含み、特にマグネシウムは海水塩(再生加工塩)の30倍。
マグネシウム入りのお風呂には、濃度により次のような効果が期待できます。
●脂肪の蓄積防止
●便秘解消
●肌のくすみ改善・保湿効果
●ストレス緩和
●毒素の排出 など
一方「海藻エキス」は、日本人が古くから親しんできた安全性の高い食材である海藻から抽出したエキスです。
海藻エキスにはぬめりや粘り気があり、アルギン酸・フコイダン・ミネラル・アミノ酸などが含まれています。
「ミネラルバスパウダー」は、雪塩と海藻エキスの相乗効果に加え「スクワラン」と「パパイン」も含まれていて、入浴することで美肌へと導きます。
なお、お風呂に沈めるだけで体を内側から温め、自宅でサウナ・岩盤浴級の体験ができる「ミネラルバスストーン」を同時に使用することも可能です。
「ミネラルバスストーン」は遠野で産出した角閃石(かくせんせき)を使用しています。
効果として期待できるのは、遠赤外線放射率が高いことや脱臭性・細菌の発生防止などです。
マイナスイオン効果もあり、人体に無害であることが科学的に証明されています。
効果は半永久的ですが、湯あかが付着すると徐々に弱くなっていきます。
きざみ本薬湯
「きざみ本薬湯」は、東京に本社がある「株式会社ベルタ」が販売する入浴剤です。
特徴は7種類の生薬を使用していること。
7種類とは
- チンピ
- ソウジュツ
- チョウジ
- ケイヒ
- コウボク
- ドクカツ
- カンゾウ
これらのうち1~6は「温」の作用、7は「穏」の作用があると考えられており、体の深部からしっかり温め穏やかなバランスに整えてくれる処方です。
生薬をそれぞれの特徴に合わせてきざむ大きさを変え、短時間でも有効成分がお湯に浸み出すよう調整(端麗きざみ製法)して作られました。
100%天然の生薬を使用した薬用入浴剤(医薬部外品)は、特にゆらぎ世代や温活したい方におすすめ。
薬草処方師の監修で体を深部から温めるだけにとどまらず、リラックスできる香りで「回復」のためのバスタイムを提供しています。
入浴剤のメリット・デメリットまとめ
この記事では、入浴剤の効果ごとにメリットとデメリットを述べて適切な選択を見てきました。
健康やリラックスを目指す方々にとって、入浴剤は有益な手段ですが、適切な使用法や効果についての知る事が重要です。
適切な入浴剤の選択は、より効果的な入浴効果を体感し、健康的な生活への一歩となるでしょう。