「レディースコートの丈」身長・ボトムス別ベストバランスの見つけ方
秋冬のコーディネートの主役であり、一番外側に着ることで、その日の印象を決定づける「コート」。
せっかくお気に入りの一着を手に入れるなら、スタイルが良く、一番素敵に見えるものを選びたいですよね。
しかし、いざお店や通販サイトでコートを探し始めると
「このデザインは好きだけど、丈が長すぎて『着られている感』が出ないかな…」
「このショートコートは可愛いけど、お尻が大きく見えたりしないかな…」と
その「丈」の選択に、頭を悩ませてしまう方は、非常に多いのではないでしょうか。
コートの丈選びは、ファッションにおける、永遠のテーマの一つと言えるかもしれません。
この記事では、そんなコートの「丈」問題に終止符を打つべく、あなたの身長や、合わせたいボトムス別に、最もスタイルが良く見える「ベストバランス」の見つけ方を、徹底的に解説していきます。
なぜコートの「丈」選びは難しいのか
数ある洋服のアイテムの中でも、なぜ、コートの「丈」選びは、これほどまでに難しく、そして重要なのでしょうか。
それは、コートが、他のどのアイテムよりもコーディネート全体の「シルエット」を支配する大きな力を持っているからです。
たった数センチの丈の違いが、あなたのスタイルを驚くほど良く見せもすれば、その逆もまた然り。
ここではまず、コートの丈が持つ重要性と、その基本的な定義について理解を深めていきましょう。
コーデの印象を左右する最重要要素
コートは、コーディネートの中で、最も大きな面積を占めるアイテムです。
そのため、その「丈」がどこに来るかによって全身のバランス、つまり「縦と横の比率」が、大きく変わってきます。
例えば、同じ身長の人でもショート丈のコートを着れば、視線が上に集まり脚が長く見える効果が期待できます。
逆に、ロング丈のコートを羽織ると、縦のラインが強調されエレガントで大人っぽい印象になるでしょう。
コートの丈は、あなたの「重心」の位置を見た目でコントロールする力を持っているのです。
インナーのコーディネートがどんなに完璧でも最後に羽織るコートの丈選びを間違えてしまえば、その全てが台無しになってしまうこともあります。
だからこそ、コートの丈選びは、秋冬のオシャレにおいて最も重要で、そして真剣に向き合うべき要素なのです。
ショート・ミドル・ロング丈の定義
一言で「コートの丈」と言っても、その長さは様々です。
一般的にコートの丈は、大きく三つのカテゴリーに分類されます。
まず、腰の位置、あるいはそれよりも短い丈が「ショート丈」です。
軽快でアクティブな印象を与え、スタイルアップ効果が高いのが特徴と言えます。
次に、ヒップが隠れるくらいの丈から膝上くらいまでの長さを「ミドル丈（ハーフ丈）」と呼びます。
上品できちんと感があり、オンオフ問わず着回しやすいバランスの取れた丈感を持っています。
そして、膝下からふくらはぎ、くるぶし丈までが「ロング丈」。
縦のラインを強調し、羽織るだけでこなれたトレンド感のある印象になるのが魅力と言えます。
まずは、この三つの基本的な丈の定義と、それぞれが持つイメージを頭に入れておいてください。
黄金比率で全てが決まる
ファッションにおける「スタイルアップ」とは、突き詰めれば、「いかに、バランスの良い『黄金比率』に体を近づけて見せるか」という視覚的なトリックの連続です。
そして、コートの丈選びは、この黄金比率を作り出す上で、最もパワフルなツールとなります。
例えば、ショート丈のコートとハイウエストのボトムスを組み合わせると「上半身：下半身」の比率が「1：2」に近づき驚くほど脚が長く見えます。
ロング丈のコートで、縦長のシルエットを作れば、全身がすっきりと細く長く見える効果も期待できます。
自分の体型が、今、どのようなバランスにあるのかを理解し、それを理想の黄金比率に近づけるために、どの丈のコートを、どう着こなすべきか。
この「比率」という視点を持つことが、コート選びの失敗をなくす最も確実な方法なのです。
【身長別】似合うレディースコートの丈
毎日のファッションをオシャレに！TGC公式通販【Shoplist】
コートの丈選びで、まず最初に考慮すべきなのが、ご自身の「身長」とのバランスです。
同じデザインのコートでも身長155cmの人が着るのと、165cmの人が着るのとでは、その印象は全く異なります。
自分の身長の特性を理解して、それを最大限に活かす、あるいは、巧みにカバーする丈を選ぶことが、スタイルアップへの最短距離となります。
ここでは、「低身長さん」と「高身長さん」それぞれに似合うコートの丈と、その着こなしのコツについて解説していきます。
低身長さんが輝くスタイルアップ術
身長155cm以下のいわゆる「低身長さん」が、コートを選ぶ際に、最も意識すべきなのは、「重心を、いかに上に持っていくか」ということです。
重心が下がるとコートに埋もれた印象になりバランスが悪く見えがちです。
最もおすすめなのは、やはり「ショート丈」のコートになります。
視線が自然と上半身に集まるため脚長効果は絶大だと言えます。
ハイウエストのボトムスを合わせれば、その効果はさらに倍増するでしょう。
もし、ロング丈に挑戦したい場合は、中途半端な丈は避け、足首が見えるくらいの思い切った「マキシ丈」を選び、ベルトなどでウエストを絞ることで、縦のラインを強調するのが成功の鍵です。
「コンパクトな上半身」と「縦長のシルエット」この二つを意識することが、低身長さんが輝くための重要なテクニックになります。
高身長さんが着こなすためのコツ
身長165cm以上のいわゆる「高身長さん」は、どんな丈のコートでも比較的、格好良く着こなすことができる恵まれた体型と言えます。
特に、その長所を最大限に活かせるのが、「ロング丈」や「スーパーロング丈」のコートです。
低身長さんでは服に着られている印象が出てしまいがちな迫力のあるロングコートも、高身長さんなら余裕を持ってスタイリッシュに着こなせます。
縦のラインが強調され、洗練された都会的な印象を演出できるでしょう。
逆に、ショート丈を選ぶ際には、少し注意が必要です。
丈が短すぎると、上半身が詰まって見えせっかくの身長の高さが、アンバランスに見えてしまうことがあります。
少し長めのヒップが隠れるくらいのショート丈を選んだり、ボトムスにボリュームを持たせたりして、全体のバランスを調整するのがおすすめです。
「自分の身長×〇〇」という法則
身長別の似合う丈には、実は、いくつかの便利な「法則」が存在します。
例えば、コートの裾の位置が、膝の「上」か「下」かだけでも印象は大きく変わるものです。
一般的に、コートの裾が膝上に来ると若々しくアクティブな印象に。
一方で、膝下に来る場合は、落ち着いたエレガントな雰囲気になります。
どんな身長の人にも比較的バランスが取りやすいと言われているのが、「身長の3分の2」を覆う丈、つまり太ももの真ん中あたりまでの、ミドル丈です。
しかし、最も大切な法則は、「試着して、全身のバランスを見ること」に尽きます。
数字上の法則も参考にしつつ、最終的には、鏡の中の自分が、一番輝いて見える丈を選ぶこと。
それが、あなただけの最高の法則となるのです。
【ボトムス別】コートの丈と相性学
引用：SHOPLIST
コートの丈選びは、身長だけでなく、その日に合わせたい「ボトムス」との相性によっても大きく左右されます。
「このコート自体は、すごく素敵なのに手持ちのスカートと合わせると、どうもしっくりこない…」。
そんな経験はありませんか？
それは、コートの丈と、ボトムスのシルエットや丈感が、喧嘩してしまっている証拠です。
ここでは、スカート、パンツ、そしてワンピース、それぞれのボトムス別に最も相性が良くスタイルアップして見えるコートの丈との「相性学」について解説していきます。
スカートコーデが垢抜ける方程式
スカートとコートを合わせる際の垢抜けの鍵は、「裾のラインを、どう見せるか」にあります。
まず、フレアスカートやプリーツスカートといった裾が広がるタイプのスカート。
これに合わせるなら断然「ショート丈」のコートがおすすめです。
スカートの美しい広がりを邪魔することなく、ウエスト位置を高く見せることで、フェミニンで、バランスの取れたシルエットが完成します。
一方で、タイトスカートやナロースカートといった縦長のシルエットのスカートには、「ロング丈」のコートを合わせるのが好相性です。
コートの前を開けてスカートの縦長ラインを強調すれば、非常に洗練された都会的な印象になります。
ミドル丈のコートを合わせると、裾からスカートが中途半端に見えてしまいすっきりしない印象になりがちなので、注意が必要です。
パンツコーデがすっきり決まる法則
パンツスタイルとコートを組み合わせるなら、よりすっきりとシャープな印象を目指したいものです。
スキニーパンツや、テーパードパンツといった細身のパンツには、どんな丈のコートも比較的合わせやすいでしょう。
ショート丈なら、アクティブで脚長効果抜群のスタイルが作れます。
ミドル丈であれば、気になるヒップ周りをカバーしつつ、きちんと感のあるきれいめなコーディネートが完成します。
ロング丈を合わせると、縦のラインが強調されモードで格好良い印象になるでしょう。
一方で、近年トレンドのワイドパンツやフレアパンツといったボリュームのあるパンツ。
これらに合わせるなら、やはり「ショート丈」が、最もバランスが取りやすく失敗のない選択です。
もしロング丈を合わせるなら、ベルトでウエストを締めるなど、どこかに「くびれ」を作らないと全体が重くメリハリのないシルエットに見えてしまうので工夫が必要です。
ワンピースとの相性も丈次第
一枚でコーディネートが完成するワンピースは、コートの丈選びが、その日の印象をほぼ決定づけると言っても過言ではありません。
ここでの基本的な考え方は、スカートと同じです。
Aラインやフレアシルエットのワンピースには、その美しい広がりを活かす「ショート丈」のコートが、最も相性が良いでしょう。
一方で、縦長シルエットやタイトなシルエットのワンピースには、「ロング丈」のコートを羽織ると、縦のラインが強調され非常にエレガントで、スタイルアップして見えます。
ここでも最も難しいのが「ミドル丈」のコートです。
ワンピースの裾とのバランスが非常に取りにくく、一歩間違えると、古臭い印象になってしまいがちです。
もし合わせるのであれば、ワンピースの丈と、コートの丈をほとんど同じくらいにするといった上級テクニックが必要になります。
コートの丈で操る「着痩せ」テクニック
コートの丈は、身長やボトムスとのバランスを整えるだけでなく気になる部分をカバーし、スタイルをより良く見せる「着痩せ」においても絶大な効果を発揮します。
自分の体型のどこをカバーし、どこを強調したいのか。
その目的を明確にすることで、コートの丈は、あなたのコンプレックスを魅力へと変える最強の武器となり得ます。
ここでは、それぞれのコートの丈が持つ「着痩せ」効果と、そのポテンシャルを最大限に引き出すためのテクニックについて解説します。
ショート丈で脚長効果を最大限に
ショート丈のコートが持つ最大の着痩せ効果は、何と言っても「脚長効果」です。
着丈が短いことで、体の重心がぐっと上に引き上げられウエストの位置が高く見えるため、脚が、実際よりも驚くほど長く見えます。
この効果を最大限に引き出すためのポイントは、ボトムスに「ハイウエスト」のデザインを選ぶこと。
ハイウエストのパンツやスカートに、コンパクトなショート丈のコートを合わせれば、もはや敵なしの完璧なスタイルアップコーデが完成します。
ショート丈は、小柄な方が、全身のバランスをすっきりと見せる上でも非常に有効です。
上半身に視線が集中するため、気になる下半身から自然と目を逸らす効果も期待できます。
ロング丈の重見えを回避するコツ
ロング丈のコートは、縦のラインを強調し、体型をすっきりと見せてくれる非常に優秀な着痩せアイテムです。
気になるお腹周りや、ヒップ、太ももといった部分を、一枚で、まるっとカバーしてくれる安心感も大きな魅力と言えます。
しかし、一歩間違えると、ただ「大きい人」に見えてしまう「重見え」のリスクも同時に孕んでいます。
この重見えを回避するためには、コーディネートのどこかに「抜け感」を作ることがコツになります。
例えば、コートの袖を少しだけ捲って手首を見せるのはいかがでしょうか。
Vネックのインナーを選んで、首元に肌感を出すのも良い方法です。
足元は、パンプスや、すっきりとしたデザインのスニーカーで、足首を見せるのも効果的になります。
こうした、体の「細い部分」を、意図的に見せてあげることで、全身にリズムが生まれロングコートの重さが、ぐっと軽減されるのです。
難易度高め？ミドル丈の攻略法
ショート丈とロング丈の中間にあたる「ミドル丈」のコートは、上品で、着回し力も高い非常に便利なアイテムです。
気になるヒップ周りを絶妙にカバーしてくれるため、体型カバー力も高いと言えます。
しかし、その一方で、コーディネートのバランスを取るのが、最も難しい丈でもあります。
特に、低身長さんが、中途半端な膝丈のコートを着ると重心が下がって見え、かえってバランスが悪く見えてしまうこともあります。
ミドル丈をすっきりと着こなすためには、ボトムスを「細身」で、かつ「縦のライン」を意識したものにすることが攻略法となります。
例えば、細身のテーパードパンツや、ストレートスカートなどを合わせ足元はヒールのあるパンプスやブーツで、すっきりとまとめる。
上半身から足先までが、分断されない流れるようなシルエットを意識することが、成功の鍵となります。
なりたい印象で選ぶコートの丈
引用：SHOPLIST
コートの丈選びは、スタイルアップだけでなく、あなたが「周りからどう見られたいか」という「なりたい印象」を演出するためにも非常に有効な手段です。
同じ人物でも着るコートの丈によって、その人の雰囲気は、がらりと変わるものです。
今日は、どんな自分でいたいか。
そんな視点で、コートの丈を選んでみるのもファッションの大きな楽しみの一つです。
ここでは、代表的な二つのテイスト別に、それぞれに最適なコートの丈について考えていきましょう。
きれいめ派が選ぶべき丈はこれ
オフィスシーンや少し改まったお食事会など、上品で、きちんと感のある「きれいめ」な印象が求められる日。
そんな場面に、最もふさわしいのは、「ミドル丈」か「ロング丈」のコートです。
特に、膝が隠れるくらいの上品な丈感のミドル丈コートは、どんなシーンにも対応できる万能選手と言えます。
ワンピースやきれいめのパンツスタイルに羽織れば、知的で、落ち着いた大人の女性の雰囲気を演出してくれるでしょう。
よりトレンド感を意識するなら、ふくらはぎ丈の上質なウールのロングコートも素敵です。
ベルト付きのデザインを選び、ウエストをキュッと締めれば、さらにエレガントでドラマティックな印象になります。
カジュアル派に似合う丈の長さ
休日や友人との気兼ねないお出かけといった、リラックスした「カジュアル」な雰囲気を楽しみたい時。
そんな日の主役となるのは、やはり「ショート丈」のコートです。
デニムや、ワイドパンツ、スニーカーといった、カジュアルなアイテムとの相性は抜群だと言えます。
動きやすく、軽快なショート丈は、あなたをアクティブで、若々しい印象に見せてくれるでしょう。
フード付きのデザインや、ダウンジャケットなども、ショート丈ならではの可愛らしい魅力があります。
あえて、ゆるっとしたスウェットワンピースなどの上に、ロング丈のコートを羽織るという「抜け感」のあるカジュアルスタイルも近年人気の着こなしです。
旬な着こなしに見せる簡単ルール
手持ちのコートを今年らしく、旬な着こなしに見せたい。
そんな時に、ぜひ試してほしい簡単なルールがあります。
それは、「インナーとボトムスの色を繋げる」というテクニックです。
例えば、黒のニットと、黒のパンツの上にベージュのロングコートを羽織る。
すると、コートの内側が、一本の縦長ラインで繋がり驚くほど、すっきりと、そして洗練された印象になります。
これは、どんな丈のコートにも応用できる非常に効果的なスタイルアップ術です。
今シーズンは、引き続き、長めのロング丈がトレンドの中心になっています。
手持ちのコートが、少し短く感じてきたらロングブーツを合わせるなどして足元との繋がりを意識すると、バランスが取りやすくなるでしょう。
おススメ通販サイト
コートの丈ひとつで、全身のバランスや印象は驚くほど変わるもの。
身長や合わせるボトムスを意識するだけで、いつものコーデもぐっと洗練されて見えます。
とはいえ、実店舗で丈感を比べるのは意外と大変…。
そんな時は、丈やシルエットが分かりやすい通販サイトを上手に活用するのがおすすめです。
この記事で紹介したポイントを参考にしながら、あなたにぴったりの“ベストバランスコート”を、ぜひ通販で見つけてみてくださいね。
自分だけの「正解の丈」を見つけよう
この記事では、レディースコートの「丈」選びについて、身長やボトムスとのバランス、そして、なりたい印象といった様々な角度からその考え方を解説してきました。
ショート、ミドル、ロング。
それぞれの丈には、それぞれの魅力とスタイルアップのための明確な法則が存在します。
しかし、最も大切なのは、これらの法則を単なるルールとして覚えるのではなく、自分自身の体型や手持ちのワードローブと照らし合わせ、試行錯誤を繰り返す中で「自分だけの、正解の丈」を見つけ出していくことです。
この記事が、そのための確かな羅針盤となれば、幸いです。
ぜひ、鏡の前で、様々な組み合わせを楽しみながらこの秋冬、最高の自分を演出してくれる運命の一着を見つけてください。
