季節の変わり目や疲労が蓄積した日には、入浴剤を入れたお風呂でじんわりと体を温めたいと考える方が多いはずです。
でも、実は入浴剤って「使わない方がいい場合」があるのをご存知ですか?例えば、お風呂の設備によっては注意が必要な場合があるんです。
実際に、お風呂の設備メーカーさんや皮膚科の先生からも、適切な使用方法についてのアドバイスが出ているんですよ。
この記事では、入浴剤を使わない方がいい具体的なケースと、安全に楽しむための正しい使い方について詳しく解説します。
あなたのバスタイムが、より心地よいリラックスタイムになるようお手伝いしますね。
入浴剤を使わない人はいる?

入浴剤を使っている人がどれくらいいるのか、気になりませんか?
世界最大の民間気象情報会社「weathernews」が2023年1月に実施したお風呂に関するアンケート調査では、とても興味深いデータが公開されているんです。
この調査結果を見ていくと、私たちの入浴習慣やバス用品へのこだわり、そして入浴剤の利用状況が具体的に見えてきますよ。意外な実態も明らかになるかもしれませんね。
湯船に浸かる派とシャワー派
冬場の入浴スタイルについて尋ねた調査では、「湯船に浸かる」か「シャワーのみ」かで11,197件もの回答が集まりました。
その結果、湯船に浸かる派が全体の8割を占めていて、多くの人が湯船での入浴を好んでいることが分かります。
湯船に浸かっている時間については、温暖な西日本ほど短い傾向が見られ、全国平均では約14分という結果でした。ほとんどの人が冬には湯船で温まっているんですね。
バス用品へのこだわり
「冬の入浴でもっともこだわりたいバス用品」という質問には、10,447件の回答が寄せられました。
最も多かったのは「こだわりなし」で40%、次いで「入浴剤・バスソルト」が35%でした。その他、「ボディーソープ・石けん・洗顔」が13%、「シャンプー・リンス」が12%という結果でした。
入浴剤は、日々のバスタイムをより豊かにするアイテムとして、多くの方が注目していることが分かります。
入浴剤使用者の現状

入浴剤を使うかどうかを調査した結果では、11,551件の回答が集まりました。
「毎回入れる」が32%、「時々入れる」が25%、「入浴剤を使わない」が28%、「シャワーしか使わない」が15%でした。
注目すべきは、「湯船には浸かるけど入浴剤は使わない」という方と「シャワーしか使わない」という方を合わせると、全体の43%にもなることです。
つまり、およそ半数近くの方が冬場でも入浴剤を使用していないという現状が明らかになったんですよ。
※ウェザーニュース調査より引用
入浴剤ってどんな効果があるの?
入浴剤の効果について、「本当に効くの?」って疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。
「日本浴用剤工業会」によると、入浴剤の基本的な効果は「入浴そのものによって得られる温浴効果と清浄効果をさらに高めること」と定義されているんです。
具体的に期待できる効果としては、体を温める作用、痛みを和らげる効果、汚れを落とす清浄作用、皮膚を清潔に保つ効果などが挙げられます。
これらの効果を謳うには、薬機法という法律で定められた規則に従う必要があり、入浴剤は医薬部外品として分類されているんです。
効能効果については、科学的な根拠に基づいた表示が求められているので、信頼できる情報だと言えるでしょう。

入浴剤の主な種類と特徴
一口に入浴剤と言っても、実はたくさんの種類があるんです。
それぞれの特徴を知っておくと、あなたの目的にぴったりのものが見つけやすくなりますよ。
主要なものは5つのカテゴリーに分類されますので、一つずつ詳しく見ていきましょう。
それぞれの入浴剤が持つ個性や効果を知ることで、あなたのバスタイムはもっと豊かになるはずです。
無機塩類系入浴剤
無機塩類系入浴剤の最大の魅力は「湯冷めしにくい」ことです。
主な成分として、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、塩化ナトリウムなどが配合されています。
これらの成分が皮膚表面のたんぱく質と結合して、まるで薄い膜のような保護膜を作ってくれるんです。
この膜のおかげで体温が外に逃げにくくなり、湯上り後も長時間温かさを保つことができるんですよ。
また、主成分によっては、皮膚組織の修復を助けたり、肌を清潔にする作用も期待できます。
炭酸ガス系入浴剤
炭酸ガス系入浴剤は、なんといっても血流促進の効果が期待できます。
お湯に溶けた炭酸ガスが皮膚から吸収されると、血管を広げる働きがあるんです。
血管が拡張することで血流量が増加し、その結果、新陳代謝が促されたり、疲労や痛みが和らいだり、体の芯から温まる効果が得られるんです。
炭酸ガス系入浴剤は、特に疲労回復やむくみ解消に効果的と言われています。
シュワシュワと溶ける泡が目にも楽しい入浴剤ですね。
薬用植物系入浴剤
薬用植物系入浴剤の特徴は、生薬を使っていることなんです。
効果や効能は、どの生薬が使われているかによって大きく異なります。
自然界にはたくさんの生薬が存在し、その効果については今も研究が続けられています。
血行促進効果があるものとしては、チンピ、トウガラシ、トウキ、ショウキョウなどが知られています。
また、アロマテラピーとしての効能についても研究が進んでいて、脳波や自律神経の測定によって科学的な解明が進められているんです。
自然の恵みを感じたい方には特におすすめです。

スキンケア系入浴剤
スキンケア系入浴剤は、保湿成分が皮膚に吸着したり浸透したりすることで、お風呂に入りながらスキンケアができるのが嬉しいポイントです。
主成分として、セラミド、米発酵エキス、ミネラルオイル、エステル油、スクワラン、ホホバ油、植物エキスなどが配合されています。
肌はお風呂に入っている間や上がった直後が、保湿成分が浸透しやすい状態になっているんです。
このタイミングを上手に活用すれば、効率よく肌のケアができるでしょう。乾燥が気になる季節には特におすすめしたいタイプですね。

クール系入浴剤
夏場に特に人気が高まるのが、クール系入浴剤です。お風呂から上がった後にひんやりとした冷感やさっぱり感が得られるのが特徴です。
配合されている成分には、I-メントール、炭酸水素ナトリウム、硫酸アルミニウムカリウムなどがあります。
I-メントールは清涼感を、炭酸水素ナトリウムと硫酸アルミニウムカリウムはさっぱり感をもたらしてくれます。
暑い季節でも快適な入浴体験を提供してくれるので、夏場の湯船に浸かるのが苦手な方にもおすすめです。
入浴剤を使わない方がいいケースとは?
入浴剤にはたくさんのメリットがありますが、実は「使わない方がいいケース」もあるんです。
特に、お風呂の設備や使い方によっては注意が必要な場合があるんです。
ここでは、お風呂の設備や配管への影響を中心に、入浴剤の使用を控えた方が良い具体的なケースについて詳しく解説していきます。
安全に快適なバスタイムを楽しむために、ぜひ知っておいてください。
追い炊き機能がある場合
自宅のお風呂に追い炊き機能や循環機能がある場合は、入浴剤の使用にちょっと注意が必要です。
入浴剤の種類によっては、お風呂の機器の動作不良や停止、最悪の場合は故障を引き起こす可能性もあるんです。
特に、硫黄成分を含む入浴剤は、配管内の金属部分を腐食させてしまう危険性が高いと言われています。
また、風呂釜内の湯垢に成分が付着して、それが浴槽内に流れ出てくることもあります。
使用前には必ず入浴剤の注意事項とお風呂の機器の取扱説明書を確認することが大切です。
浴槽や配管への悪影響
入浴剤を入れたお湯をお風呂から上がった後も長時間放置しておくと、浴槽や配管に様々な悪影響が出てしまう可能性があります。
例えば、塩化ナトリウムなどが配合された入浴剤では、ステンレスや鉄製品に錆が発生しやすくなることがあるんです。
この影響は浴槽だけでなく、見えない配管にも及んでしまう可能性があるので注意が必要です。
そのため、入浴後はすぐにお湯を抜き、浴槽を十分に水洗いすることがおすすめです。
浴槽の周りに飛び散った水滴も、そのままにせずに拭き取るようにしましょう。

目的別!入浴剤の賢い選び方
入浴剤を選ぶ時は、あなたがどんな効果を求めているのかを明確にすることがとっても大切です。
目的に応じて適切なタイプを選ぶことで、より効果的な入浴ができるんです。
ここでは、具体的な目的別にどんな入浴剤を選べば良いのか、そしてその効果を最大限に引き出す入浴法も一緒に詳しく説明していきます。
あなたの目的にぴったりの入浴剤を見つけましょう。
疲労回復を目的とする場合は、炭酸ガス系入浴剤がおすすめです。
39〜40℃のお湯に10〜15分間の全身浴をすると、効果を実感しやすいでしょう。
むくみ解消を目指すなら、同じく炭酸ガス系が適しています。
38〜40℃のお湯でゆったりと半身浴を行うと良いです。
ストレス解消には、薬用植物系の中でもお好みの香りのものを選ぶと良いです。
38〜40℃のお湯でゆっくりと全身浴を楽しみましょう。冷え性改善には、炭酸ガス系または薬用植物系を使用し、38〜40℃のお湯に20分程度の全身浴が効果的です。
ただし、のぼせやすい方は汗をかきすぎないように注意してくださいね。
乾燥対策には、スキンケア系入浴剤を選んでみましょう。
40℃以下のお湯で20分以内の入浴を心がけると良いです。
良質な睡眠を目的とする場合は、就寝予定の1〜1.5時間前に炭酸ガス系または薬用植物系を使用し、39〜40℃で10〜15分の入浴を行うことが効果的です。
肌の清浄を目的とする場合は、無機塩類系を選び、40℃程度のお湯に10〜15分間の全身浴を行い、肌をこすらないよう注意してください。
目的 | 入浴剤の種類 | 効果的な入浴法 |
---|---|---|
疲労回復 | 炭酸ガス系 | 39~40℃くらいのお湯に10~15分の全身浴 |
むくみ解消 | 炭酸ガス系 | 38~40℃くらいのお湯にゆったりと半身浴 |
ストレス解消 | 薬用植物系 | 38~40℃くらいのお湯にゆっくりと全身浴 |
冷え性改善 | 炭酸ガス系・薬用植物系 | 38~40℃くらいのお湯に20分程度の全身浴のぼせやすい方は汗をかきすぎないよう注意 |
乾燥対策 | スキンケア系 | 40℃以下のお湯で20分以内 |
良質な睡眠 | 炭酸ガス系・薬用植物系 | 就寝予定の1~1.5時間前に39~40℃で10~15分の入浴 |
肌の清浄 | 無機塩類系 | 40℃程度のお湯に10~15分の全身浴で肌はこすらない |
効果を最大限に引き出す使い方
せっかく入浴剤を使うなら、その効果を最大限に引き出したいですよね。
そのためには、正しい使用方法を守ることがとっても重要なんです。
また、もし入浴剤を使いきれなかった場合でも、賢く活用できる方法もありますので、ぜひ参考にしてみてください。
ちょっとした工夫で、いつものバスタイムがもっと有意義な時間になります。
お湯を張ってから入れよう
入浴剤が浴槽に直接ついてしまうと、素材を傷める原因となることがあります。
だから、必ずお湯をしっかり張った後に、適切な量の入浴剤を入れるのが基本なんです。
入浴剤がよく溶けてからお風呂に入るようにしてくださいね。
特に炭酸ガス系の入浴剤の場合は、完全に溶け切ってから入浴することをおすすめします。
ただ、時間が経つと炭酸ガスが抜けて効果が薄れてしまうので、溶けたら早めに入浴するように心がけると良いでしょう。

成分を流さずに上がってね
入浴剤の効果をしっかり感じたいなら、お風呂から上がる時に体を洗い流さないのがおすすめです。
特に保湿効果がある入浴剤は、洗い流してしまうとせっかくの保湿成分が流れてしまい、かえって乾燥の原因になることもあります。
気になる場合を除いて、入浴剤の成分は流さない方が効果を実感しやすいでしょう。
残り湯の活用方法
入浴剤を使った残り湯、洗濯に使えるのかな?って疑問に思う方もいますよね。
実はちょっと注意が必要なんです。市販されている入浴剤の多くは、洗剤の洗浄力を邪魔しないように作られていますが、念のため必ず入浴剤の注意事項を確認してから使うようにしてください。
すすぎには必ず水道水などの清水を使って、柔軟剤に入浴剤の成分が混ざることによる衣類の着色を防ぎましょう。
つけおき洗いや、おろしたばかりの新しい衣類の洗濯には、色移りの恐れがあるので入浴剤入りの残り湯は使わない方が安心です。

期限切れ入浴剤の対処法
入浴剤は、未開封の状態で品質が3年間保てない場合にだけ使用期限が表示されています。
もし表示がなければ、だいたい3年くらいを目安に使い切るようにしましょう。
一度開封すると空気に触れて酸化が進んだり湿気を吸ったりして、劣化しやすくなってしまうんです。
開封後は、保管状態にもよりますが、1年程度を目安に使い切るのが大切です。もし使いきれない場合は、フットバスや芳香剤の代わりとして活用できます。
フットバスは手軽にできてリラックス効果も期待できるので、おすすめの活用法です。
専用のバケツや大きめの容器にお湯を張り、入浴剤を溶かしてから足を入れてみてください。
ただし、入れすぎには注意してくださいね。お気に入りの香りの入浴剤なら、可愛い器に入れて芳香剤として活用するのも素敵な方法です。
おすすめ入浴剤
肌の乾燥が気になる方や、美肌を目指しているあなたにぜひ試してほしい、おすすめの入浴剤を3つご紹介します。
それぞれの入浴剤が持つ特別な魅力と効果を、ぜひチェックしてみてください。
きっと、あなたのお気に入りのバスタイムをさらに豊かなものにしてくれるはずですよ。
BOJOLIE

BOJOLIEは、札幌を拠点としてボディケア商品を通販で販売している会社です。
スキンケア系のバスエッセンスを取り扱っていて、主な成分として「オゾン化オリーブオイル」を使っているのが特徴なんです。
オゾンには殺菌作用や有機物分解作用、免疫活性化作用などがあることが確認されており、このオゾンを使って生成されたオゾン化オリーブオイルが保湿成分・整肌成分として配合されています。
まるで1本まるごと美容液のような仕上がりになっていて、エモリエント効果のあるオイルも使われています。
オイルは水溶性なのでお湯に溶けやすく、お風呂上がりの掃除も簡単です。
香りは、さわやかなシトラスとやさしいフローラルの組み合わせで、調香師さんが厳選しブレンドしたオリジナルなんです。
防腐剤や石油系界面活性剤、エタノール、合成香料、合成着色料、紫外線吸収剤、鉱物油、シリコン、合成ポリマーを使っていないので、添加物が気になる方も安心して使えます。
みんなの肌潤風呂

引用:もうムズムズ・ガサガサ肌で悩むのは終わりです。保湿に特化し潤いを逃さない『みんなの肌潤風呂』をお試しください⇒
みんなの肌潤風呂は、北の快適工房さんが販売している入浴剤です。
この商品の最大のポイントは、「別府みょうばん温泉」の湯の花を再現して使っていることなんです。
湯の花は温泉成分がぎゅっと凝縮されて固まったもので、別府みょうばん温泉はみょうばんを多く含んでいます。
これにより、血行促進や新陳代謝の活性化、疲労回復、ストレス解消のほか、神経痛、リウマチ、皮膚病にも効果的と言われているんです。
独自の技術で自然素材なのに微発泡する仕組みや、保水効果がある砂糖成分の配合、お風呂上がりの乾燥を防ぐ潤いヴェール成分の配合、水道水に含まれる塩素の除去など、様々な工夫が凝らされています。
使用前後の不安や疑問があれば健康管理士さんに相談できますし、商品到着後25日以内なら全額返金保証も受けられるので、安心して試せますね。
Bath Freak

Bath Freakは、福岡県の株式会社A-NEさんが販売している入浴剤です。
「いつものお風呂をエステに変える」がコンセプトで、個包装になったバスエッセンスを1袋入れるだけで、お風呂が美容液になったような感覚を味わえるんです。
三相乳化法という従来とは全く異なる技術を採用していて、界面活性剤を使わずに乳化するので、人にも環境にも優しい製品となっています。
原料のツボクサ葉エキスは、古くからアジアの各国で使われてきた薬草で、近年ではCICAケアとしても注目されています。
マダガスカル産のツボクサ葉エキスを使用し、フェアトレードよりもさらに進んだ「ビオフェアトレード」原料を採用しているんです。
白水鉱泉温泉水や垂水温泉水、ヘリクリスムイタリクム、ホホバオイル、シアバター、オプンチアフィクスインジカ種子オイルなども配合されていて、リラックス効果、デトックス効果、ビューティアップ効果などが期待できます。
入浴剤は使わない方がいい?まとめ
入浴剤を使わない方がいい場合は確かに存在しますが、正しい知識と使い方を身につけることで、安全に入浴剤の素敵な効果を楽しめることがお分かりいただけたでしょうか。
追い炊き機能の有無や、あなたの肌質に合わせた選び方、そして適切な使い方を守ることで、日々の入浴がもっと充実したリラックスタイムになりますよ。
ぜひ自分にぴったりの入浴剤を見つけて、健康的で美しい肌作りに役立ててくださいね。