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浴衣と着物の違いは意外と知られていない?簡単にわかる特徴や違いを説明

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着物と浴衣はの違いは御存じですか?

着物は中々着る機会がなく成人式くらいしか着たことがない人もいると思います。浴衣は夏になるとお祭りや花火大会などで着る機会があるので目にすることが多いと思います。

「今年は新しい浴衣が欲しい」と浴衣を探した時に「そう言えば着物と浴衣の違いって?」と考えた事はありませんか?

ただ単に「着物は値段が高くしっかりとした物」としか考えていない人は多いと思います。今の時代、知らなくても別に恥ずかしい事ではありませんが知っていれば確実に出来る女子ですね!

実は着物と浴衣は同類で暑い時に着る着物の一つなんです。

「それだけ?」と思いますよね。。。いやいやそれだけではありません。

違いは多くここではそれぞれの特徴や違いを一つづつ解説していきますので洋服だけではなく時には和装も楽しみ女子力アップに繋げて下さい。

浴衣と着物の大きな違いは何?

浴衣と着物の大きな違いとはいったい何でしょうか?

浴衣も着物も「和装」であることは間違いありませんが、実は明確な違いがあります。

  1. カジュアルとフォーマル
  2. 小物の多さ
  3. 素材
  4. 帯の種類や締め方
  5. バリエーションの多さ

5つのポイントから解説します。それぞれの特徴からさらに詳しく見てみましょう。

浴衣と着物の特徴を解説

何となく形が似ている浴衣と着物。当たり前なんです。

浴衣は着物の一種なんですから!まずは着物の代表的な種類から見ていきます。その後それぞれの特徴からその違いを解説します。

着物の種類

着物は大まかに代表的な10種類があります。

黒紋付は主に喪服として使用されます。

本来は色々な小物と合わせて慶事の時に着用し舞台などにも用いられます。生地は黒一色で作られていて柄はなく意味合いのある体の五か所に五家紋が入ります。

振袖(ふりそで)
未婚の女性が着る大変格式高い着物です。

種類は「大振袖」「中振袖」「小振袖」と、3つの種類があり「大振袖」は婚礼衣装でウエディングドレスのお色直しなどで使用され「中振袖」は成人式の定番衣装。

「小振袖」は卒業式に着用するのにピッタリな着物です。

黒留袖(くろとめそで)
既婚女性が結婚式など披露宴など礼儀作法が正式におこなわれる場所で着用されます。

最高位の格式をもち新郎新婦の親や仲人が敬意と感謝の意を表す意味合いがありその方々が着られます。又、友人や知人が着る事は礼儀違反にになりますのでご注意下さい。

色留袖(いろとめそで)
黒留袖とともに婚礼などに着用され色のついた華やかな衣装でその場の雰囲気に花を添えます。

以前は既婚女性が来ていましたが現在は既婚・未婚とわず着ている姿が見受けられます。色留袖に入った紋の数で格式が決まり五つの紋は第一礼装として着用されます。

訪問着(ほうもんぎ)
訪問着は振袖や留袖の次に格が高い着物で様々なシーンに着用されます。

年齢や既婚未婚問わず着る事が出来ます。祝い事や卒業式、食事会などフォーマルからカジュアルな場面まで用いられ普段着物を着ない方でもお試しやすい着物になっています。

付け下げ(つけさげ)
付け下げは訪問着などと同じ種類の着物です。

訪問着と異なるところ訪問着は華やかなみためとは違い、とても控え目であっても軽めな模様になっています。

小紋(こもん)
カジュアルに着られる柄などがある事からおしゃれ着として着用されます。

一般的に全体に模様がありますが模様の向きや柄合わせはありません。留袖や訪問着などはこれらがあります。

種類は「江戸小紋」「加賀小紋」「京小紋」などがあり3つとも雰囲気は異なります。

紬(つむぎ)
紬とは、紬糸などを使った先染めの織物のことで生地の表面に絹糸を使っており独特の光沢が出ています。

非常に丈夫な生地なども特徴の一つです。小紋と同じくおしゃれ着として着用されています。

浴衣(ゆかた)
着物の中で一番書くが低い着物が浴衣です。

夏に着用されることから薄手で通気性などに優れています。素肌に着る事が特徴で以前は寝巻きとして活用されていました。現在は夏のイベントなどに多く見受けられます。

浴衣の特徴

【カジュアルとフォーマル】

着物を普段着として来ていた時代には、綿やウールの着物も多くありましたが、普段着として洋服を着るようになってから着物はほとんどフォーマルな席でしか着用しなくなったため、着物=フォーマルウエアという位置づけになってきました。

そのため素材は正絹がほとんどで、柄もカジュアルな小紋柄などはあまり見かけなくなりました。

【小物の多さ】

着物を着るためにはとにかく小物(付属品)がたくさん必要です。

襟には芯を入れますし、帯にも帯板・帯枕が入っています。肌襦袢の上には必ず長襦袢を着ますし、補正のためタオルやコットンをあちこちに入れたりもします。

夏でも足袋は絶対履かなくてはいけないのもフォーマルウエアらしいところです。

【素材】

浴衣は綿や麻がほとんどなのに対し、着物は正絹がほとんどで少数ですがウールなどもあります。

夏用の着物としては縮や絽・紗といった麻・綿素材も着用されます。

特に絽の着物はフォーマルな場にもふさわしく、着物を着る機会が多い方は1枚あるとよいかもしれませんね。

【帯の種類や締め方】

着物の帯は袋帯や丸帯・名古屋帯・京袋帯などで、たまに半幅帯を締めることもあります。

袋帯や丸帯などをひとりで扱うのはやや難しく、着物の着付けは初心者にとってハードルが高いかもしれません。

【バリエーションの多さ】

着物は浴衣と違って振袖や留袖、江戸褄・訪問着・付け下げなど紋・柄の入り方や形などバリエーションが豊富です。また、柄にも織りや染めがあります。

浴衣は夏の風物詩 着物はいつ着る?

浴衣を着用するのは夏だけですが、着物はどの季節にも着ることができます。

一般的に

  • 10月~5月くらいまでは「袷(あわせ)」
  • 6月・9月は「単衣(ひとえ)」
  • 7月・8月は「薄物」

着物の季節ごとの装いですが、近年は9月でもまだ30℃を超すような日があったり、5月には初夏のような日差しが降り注いだりと季節の変わり目が少し曖昧になってきたように感じます。

したがって、着物も気温に合わせた装いがいいのではないかという風潮になってきました。

ちなみに下記のような物を指します。

袷:裏地付きの着物
単衣:裏地なしの着物
薄物:絽や紗などのような透け感のある薄手の着物

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浴衣と着物の形は一緒 身に着けるものが違う

浴衣と着物の形にはあまり違いはありませんが、身に着けるものが違います。

浴衣は肌襦袢の上にすぐ着ることができ、後は帯をまくだけと非常にシンプルなのに対し、着物は肌襦袢の上に長襦袢を着て足袋を履き、腰ひもを何本も結び着物を着て…と工程が非常に多いです。

それは身に着けるものの数が大きく違うから。先述した通り、帯揚げ・帯締め・帯板・帯枕…帯だけでもこれだけ必要です。

とにかく小物が多いのが着物の特徴のひとつと言えます。

浴衣と着物の素材や生地など2つの違いは?

素材にも違いがあります。

もともと寝間着として用いられていた浴衣は、湯上りに着ることから汗を吸い取りやすく通気性のよい綿や麻などの素材が使われてきました。

最近はポリエステルなどの合成繊維も見かけますね。

一方、着物はかつて普段着として着ていたためカジュアルな素材もありましたが、現在ではほとんどがフォーマルな正絹です。

季節によってはウール・麻・綿などもあります。

浴衣と着物の価格は運泥の差

カジュアルで小物も少なく、普段着使いの素材でできた浴衣。

フォーマルで改まった印象を与える着物。2つの価格の違いも運泥の差があります。

浴衣は数千円程度から高くても10万円ほど。

プチプラの洋服を買う感覚で購入できますね。売れ筋はお店の品ぞろえにもよりますが、3,000円~8,000円くらいで、ブランド浴衣や反物から手縫いで仕上げてもらうと、価格は上がります。

下駄はサンダルでも代用できますし、バッグは手頃な巾着やかごバッグで十分なので、トータルでも1万円までに抑えることは可能です。

着物の価格には他にはないような事情が存在します。

それは「同じ品物の価格が取扱店によって数倍~数十倍の差になる」こと。

着物は見極めが難しいうえ、「誰に販売するか」で価格が変わるようなところがあります。

それに振袖か付け下げか、などによっても価格差は大きく一概にいくら、というのは非常に難しいです。

それらの事情を踏まえて言うとしたら、価格は数千円~数千万円といったところでしょうか。安く済ませようと思えば草履やバッグ、他の小物まで全部合わせても数万円で揃いそうですね。

一方で、それなりのものを購入しようと思ったら100万円では済まないかもしれません。

一人でも着れる?浴衣と着物

浴衣は数回教えてもらえれば、ほとんどの方が自分で着られるようになるのではないかと思います。

ポイントも衿元・おはしょり・帯結び・裾くらい。腰ひもも1~2本あれば着られます。

着物は工程が多く覚えるだけでも大変。

それに衿の抜き方や丈の長さ、平面的に着付けるなど難しいところがたくさんあります。ただ絶対できないことはありません。

練習次第ではひとりで着られるようになれますが、日常的に着物を着る機会がなかなかないため少し時間がかかるかもしれませんね。

浴衣は年代で流行りが違う

浴衣の柄は夏らしく華やかで可愛いものから、落ち着いた色味のシックなものまでさまざまで、年代によって似合うものも違います。

  • 20代は鮮やかな色味で現代風の柄
  • 30代は少し大人を意識した古典柄
  • 40代は色味を抑えて上品な風合い
  • 50代~はまるで着物を着るような着こなし

これはあくまでも一例ですが、今の自分に合った浴衣や着こなしを選んで、浴衣を楽しみたいものですね。

男が着る浴衣はカッコイイ

男性の浴衣姿も素敵ですよね。

女性のような華やかさや流行はほとんどありませんが、古典柄や縞もお似合いです。うちわや扇子、下駄・帯とのコーディネイトなども楽しめます。

また男性の浴衣はおはしょりがないため、サイズ選びが非常に重要になってきます。丈が長すぎても短すぎても残念な印象を与えてしまうため、自分に合ったサイズを探しましょう。

裄丈も同様で、目安は腕を斜め45°くらいに降ろした時、ちょうど手首がすっぽり隠れるくらいです。

家族で浴衣を着て外出する姿は、見ているこちらも微笑ましいと感じる光景です。

浴衣と着物の違いのまとめ

日常で着物や浴衣を着る機会があまりありませんので違いがあっても気にせずにいたと思います。

着物など特に着ることは中々無いのですが知っていれば何かの時に役に立つと事でしょうパッと見てわかるのは衿を見て「長襦袢があれば着物、なければ浴衣」これだけでもいいです。

近頃はカジュアルに和装を楽しむ人が増えてきていますので着物や浴衣だと敷居を高く感じず可愛く楽しく和装をチャレンジして楽しんで見て下さい。